• [ 写真 ]ヤマハ独自の「音」と「ネットワーク」技術で多様な働き方の実現をサポート

ヤマハ独自の「音」と「ネットワーク」技術で
多様な働き方の実現をサポート
-遠隔コミュニケーション-

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、人々のコミュニケーションの在り方を大きく変えました。働く環境についても同様で、在宅勤務やテレワークの導入が世界規模で一気に進んだことにより、アフターコロナにおいても移動時間や場所にとらわれないワークスタイルが一定数定着するものと見られています。

ヤマハは長年にわたって培ってきた音を原点とした技術とネットワークのノウハウを結集して、新時代に不可欠な遠隔コミュニケーションを支えるソリューションを提供しています。

[ アイコン ]3 すべての人に健康と福祉を、8 働きがいも経済成長も、9 産業と技術革新の基盤をつくろう、13 気候変動に具体的な対策を、17 パートナーシップで目標を達成しよう

コロナ禍が浮き彫りにした、遠隔コミュニケーションへの期待

総務省によると、コロナ禍以前の2020年3月時点では17.6%だった日本企業のテレワーク実施率が、同年6月には56.4%に急上昇。テレワーク経験者へのリサーチでは、「通勤ストレスがなくなる」「集中できて生産性が上がる」といった理由で半数以上がテレワークに満足し、継続したい意向を持っていることが明らかとなりました。

テレワークは、多様な働き方の実現や生産性の向上、移動の減少によるCO2の削減など、SDGsの各目標の達成にも貢献します。また、仕事の拠点が分散できることは、災害時など非常事態へのリスク対策にもつながるという利点もあり、今後ますます普及、定着するものと考えられています。

日本企業のテレワーク実施率

全体56.4%、大企業83.0%
出典:総務省:「テレワークの最新動向と総務省の政策展開」
※1 :資本金1億円以上の企業

テレワーク利用率の変化(コロナ流行前と後)

中国:35%から75%、米国:32%から61%、イタリア:24%から61%、英国:25%から55%に増加
出典:世界におけるテレワーク化の根拠(野村総合研究所『新型コロナウイルスと世界8か国におけるテレワーク利用~テレワークから「フレックスプレイス」制へ~』)

遠隔会議に必要な全ての機能をカバー。快適なリモートコミュニケーションを簡便に実現

遠隔会議用サウンドソリューション『ADECIA(アデシア)』

新しい生活様式が確立されつつある中で、テレビ会議やWeb会議などの遠隔会議は、今や“なくてはならない”コミュニケーションの手段となっています。また、オフィスの会議室においても、会議参加者同士が適切な距離を保つための柔軟なレイアウト変更や、参加人数や目的に応じた会議室の効率的な運用、快適な音空間の導入など、ニーズが多様化しています。そこで注目されているのが、ヤマハが持つ音を原点に培った技術とネットワーク技術が融合した、「遠隔会議ソリューション」です。

ヤマハでは?かねてより働き方改革を後押しするソリューションとして、快適なテレビ会議やWeb会議を実現する音環境製品の拡充を図ってきました。

その最新のソリューションが、遠隔会議に必要な機器を全て備えた遠隔会議用サウンドソリューション「ADECIA」です。

「ADECIA」は、話者の発言をキャッチして周りの雑音を抑制する「マルチビームトラッキング」により、高品位なコミュニケーションを実現しているのが特長です。独自の音声信号処理技術により複数人数の発言に対応し、会議の様子をそのまま遠隔地に届けることができます。

また、遠隔会議に必要な機器と機能を一体で提供。「音の入り口から出口まで」をフルカバーしていると同時に、ネットワーク機器でも定評のある簡便なセットアップを実現しています。

[ 写真 ]遠隔会議用サウンドソリューション『ADECIA(アデシア)』

オフィスの音環境問題の解決を目指したお客さま参加型実証を開始

内閣府が2020年6月にまとめた『新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識?行動の変化に関する調査』によると、「Web会議の音が周囲に漏れて気になる」「会議システムの音質がよくない」「会議室にこもるのは感染対策上不安」などテレビ会議の音質や環境に対する不満に加え、ネットワーク設定が煩雑といった声が多くあがり、イライラや集中力低下、情報漏えいの懸念といった新たな課題が生じています。現状、こうした音環境問題に対応するためには、コストと時間をかけてオフィスレイアウトの見直しを行う必要がありますが、もっと手軽な方法で課題解決をしたいという声が多くあります。

2020年12月、ヤマハは、NECネッツエスアイ株式会社様(以下、NECネッツエスアイ)、イナバインターナショナル株式会社様(以下、イナバインターナショナル)と共同で、こうしたオフィスにおけるWeb会議の音環境問題の解決を目指したお客さま参加型実証を実施しました。この実証は、Web会議に適した環境をお客さまに素早く提供し、お客さまの働きやすさと生産性向上に貢献することを目的として行われたもの。イナバインターナショナルの吸音性の高い可動式のパーテーションとヤマハの最先端の音響技術とを組み合わせた新しいオフィスレイアウトに、ZoomをはじめとしたWeb会議システムとオフィス環境提案に数多くの実績を持つNECネッツエスアイの技術を組み込んだ、業種の枠を超えた検証が進んでいます。

遠隔会議の新しい音量調整
指向性の強い平面スピーカーと吸音性能の高いミーティングブースを組み合わせることで、音量を下げても通話先の音声がはっきりと聞こえるようになり、周囲へ通話音声が広がるのを抑えることができます。
会話からの音漏れ対策
ヤマハ独自のマスキング音を可動式のパーテーションから再生することで、オープンスペースにあるミーティングエリアのプライバシーレベルを、音と視線の両方から高めることができます。

音とネットワーク技術の融合で広がる、遠隔コミュニケーションの可能性

コロナ禍は、仕事だけでなく日常のあらゆる対面コミュニケーションに影響し、人々の音楽活動やスポーツイベントなども制約されることになりました。ヤマハの遠隔コミュニケーション技術は、このような制約に対し新たなソリューションを提案しています。

その一つである「SYNCROOM」はヤマハが独自に開発した遠隔合奏技術「NETDUETTO?」を採用した、リアルタイムに音楽セッションを楽しめるアプリケーション。既存のIP電話やWeb会議システムでは避けられなかった「音の遅延」を、音楽合奏に許容される範囲まで小さくしました。演奏中もオーディオの遅延幅を監視し、快適で自然な合奏を実現します。

「SYNCROOM」の前身となる「NETDUETTO β」は、コロナ禍以前より場所にとらわれずにセッションできる遠隔合奏ツールとして利用者を拡大してきましたが、現在では「SYNCROOM」を活用して文化祭の音楽ステージをWeb開催したり、リモートセッションのライブ配信をしたりなど、さらに幅広いシーンで音楽の楽しみを支えています。

「Remote Cheerer powered by SoundUD」は、スマートフォンをタップするだけで、競技スタジアムなどに、離れた場所から声援を届けることができるリモート応援システムです。スタジアムのスピーカーから拍手や歓声を流したり、ファン同士が交流できるバーチャル空間を提供しています。無観客試合などでスタジアムに行くことができないサポーターやファンの方、病気やケガで入院されている方などがリモート応援できるようになり、サッカー、野球、バスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボール、プロレス、陸上などの試合で活用されています。

また、音楽イベントに関わる全ての方に注目されているのが、次世代のライブビューイング「Distance Viewing」です。「Distance Viewing」の一番の特徴は、アーティストのライブパフォーマンスを音響データや映像データ、照明データとして記録し、離れた場所にあるライブ会場で忠実に再現できること。前述の「Remote Cheerer powered by SoundUD」と連携すれば、ファンの声援を現場に届けることもでき、ライブ特有の一体感を演出します。コロナ禍により大人数でのイベント開催や遠隔地への移動が制限される中、感染拡大対策と動員?収益回復を両立する手段として期待が集まっています。

[ 写真 ]SYNCROOM
[ 図 ]Distance Viewingの可能性イメージ

音楽やスポーツを通じた仲間との新たな過ごし方や、これまでになかったイベントの楽しみ方を創出し、より多くの人々のつながりを実現する遠隔コミュニケーション技術は、これからさらに需要が高まることが予想されます。ヤマハは音に関する豊富な知見とネットワーク技術でさまざまなソリューションを提案し、SDGsの理念に沿った持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

3社「共創」で、新しいオフィススタンダードを提案。

コロナパンデミックにより、オフィスにとって本当に必要な機能が再検討され、新しいオフィススタンダードが生まれつつあります。

そのような中、多くのお客さまからWeb会議などの「音声漏えい」「音声侵害」についての相談をいただきますが、「遮音」のための壁を立てることは、働き方改革の観点やコスト、消防法の制約により、ハードルが高くなりがちです。

ヤマハ様と弊社は2019年の夏から、これらの課題解決に向けて協業を続けています。今年は、さらにヤマハ様が開発中の「平面型指向性スピーカ-」と弊社の吸音性の高い「ローパーテーション」(YURT)を融合した試作品を作成し、実証評価を実施。非常に高い「音声漏えい削減効果」が測定され、商品化に向け大変説得力のある結果となりました。

この実証評価にご協力をいただいたNECネッツエスアイ様との協業も進め、オフィスワーカーの課題解決に向けたソリューションを、開発?提供してまいります。

イナバインターナショナル株式会社
オープンイノベーション事業部 オフィス クリエイティブディレクター

平 勝文 様

チームワークと創造性を喚起する、新時代のワークプレイスを。

テレワークの急激な普及により、オフィスのあらゆる場所でWeb会議などのリモートコミュニケーションが行われるようになり、コラボレーションと集中を両立する、オープンでクリエイティブな場の提供が求められています。

今回、音響技術とオフィス家具のスペシャリストである両社との共創によって課題解決に向けた音環境問題対策の実証を行い、期待を超える測定結果と自社内での確かな手応え、お客さまの高い共感を得ることができました。

本実証で得られた知見を元に、今後はお客さまに対して音環境の設計を含めたオフィス空間のコンサルティング提案を行うとともに、さらなる共創の中で対面とバーチャルを融合したハイブリッド型イベントなどの検証を重ね、よりよい音環境を追求したいと考えております。

今後もヤマハ様、イナバインターナショナル様との共創を進め、企業の持続的成長を推進する働く環境を提供していきます。

NECネッツエスアイ株式会社
総務部 オフィス管理グループ マネージャー

高橋 玲香 様